メッセージ
アラン・タピエ

アラン・タピエ
(元リール美術館館長、ヨーロッパ側監修)

1583年から1612年という短い間に、ルドルフ2世は想像と科学の帝国を作り上げました。その時代、プラハは、後に人文主義と呼ばれるもののなかに最も博識で斬新な文化が交差する並ぶもののない帝都となり、ルドルフ2世は、蒐集家として、芸術の庇護者として、芸術家たちとの関係において自身のヴィジョンや嗜好を強く押し出していったのです。

親愛なるみなさん、様々な発見と科学と才気が息吹く類まれなる展覧会にぜひお越しください!

木島 俊介

木島 俊介
(Bunkamura ザ・ミュージアムプロデューサー、日本側監修)

ぜひとも、画家アルチンボルドが描いた〈ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像〉をご覧いただきたい。神聖ローマ帝国皇帝の尊顔をこれほど珍奇なものに描くとはどうゆうことか?これは、寄せ集めの花と野菜と果物と穀物である。冗談か真面目か?「ウェルトゥムヌス」とは何なのか?事ほど左様に、ルドルフ2世がプラハの宮廷に創り上げた宇宙は、多種多様な珍奇と、その奥に隠れた神秘の深い謎を真剣に探究したものだった。

フィリップ・ハース

フィリップ・ハース
(アメリカ現代美術作家)

16世紀にアルチンボルドによって描かれた自然を、21世紀の物理的世界に蘇らせたいという想いで、私はアルチンボルド・プロジェクトを始めました。

彫刻の素材を用いて絵画作品を立体化することで、花、野菜、果物と、実に様々な自然物のかたちが組み合っているという、アルチンボルド作品本来の特徴が強調されます。その彫刻を幻想的で生気溢れるものにすると同時に、現代的なものにしたかったのです。

日本での巡回展を開催するにあたって、福岡市博物館より適した場所は他にないと思っています。ユーラシア大陸に面した九州に作品が到着し、西洋との最初の玄関口となった福岡と調和するものと思っています。

片桐仁

片桐 仁
(俳優・彫刻家)

私、本展の目玉でもある、アルチンボルドの作品が大好きです。
アルチンボルドの絵画は、野菜や果物の集合で皇帝を描くなんて、権力者の逆鱗に触れてしまうような要素もありながら、組合せ方、色味、そして、全体の構成と、最終的には威厳のある、ほんとうに凄みがある肖像画となっているんです。
会場では、私の作品も展示してございます。世が世なら皇帝にぜひとも購入してもらいたいという思いで「顔」をモチーフにした作品を制作しました。

福岡会場の「驚異の世界」。ぜひともいらしてください!